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サントマキシムの丘より
都会を離れ、地元の人と親しみのある田舎生活を楽しむ為に今年も南フランスに来てしまった。
ニースコートダジュールエアポートへのアプローチはグリーンエメラルドの地中海からまっすぐ入っていく。モナコを越えると、そこはもうイタリア。
国境に近いせいか、オリーブオイルの香りがほのかにしてくる。
知人宅があるサントマキシムは、カンヌを過ぎてサントロペの手前に位置する気取りのない、穏かで素朴な街。日本からの観光客にはまだ会った事がないがヨーロッパでは人気の避暑地である。ビーチには色とりどりのカラフルなパラソルが立ち並び、子供の頃遊んだ海辺の風景が懐かしくよみがえってくる。
マルシェ
「食材は午前中に買わなくては・・・」
小鳥の鳴き声で朝目覚める。さあ、焼き立てのクロワッサンを買いに行こう。
いつも賑わっていた魚売り場
午前中のマルシェは楽しい。地中海で捕れたばかりの魚介類売り場は特に賑わっている。今晩はブイヤベースにしよう。。。そう 、お味噌があったから漁師鍋アラ ジャポネ風。良質のサフランを頂いたからパエリアもいい。
目に入って来る美味しそうな物はすべてが魅力的。

たくさんのオリーブ
「暖かみのある、旬の素材を求めて!」
トマト一つ取ってもハウスで大切に育てられ形成されたものとは違い、形はいびつで均一ではなくても味は負けない。太陽の光をたくさん浴びた野菜ら
色とりどりの野菜
しい味がする、野菜達。そんなすばらしい素材がマルシェにはたくさんあります。オリーブ専門店の娘さんが、出来たてのアンチョビペーストとお薦めのオリーブが入ったと声を掛けてくれた。去年ここに来たときに、マルシェにある様々なものがめずらしくて、一日何度も足を運んでいたので地元人として認めてくれたのかしら?
今年は落ち着いて吟味しながら買物をしている自分を発見。その土地に溶け込み、人々とふれあい、くつろげる生活に喜びを感じる。
レッドペッパーの可愛らしい実
「流れる時間と共に・・・スローヴァカンスを」

南仏で晩年を過ごした画家は多い。マチスの絵は青(海)黄 (ソレイユ)緑(植物)を良く使っている。
広大な海を見ながら強い太陽の日差しを浴びて草木に囲まれながら人間らしい生活をする。
貝殻の形がキュートなプール
お腹が空いたら食事をし、眠たくなったら休めばいい。 時を刻む道具はここには必要ない。だから私は最初から時計は持って行かない。

ローリエの木
知人宅には貝殻の形をしたプールがあり、いつも日向ぼっこをしながらスケッチブックに食べたい物をドローイングしながら過ごしていた。庭先にある大きなローリエの木から、葉がたくさんついた枝を取りに行く。 3日もすればドライになるので袋にいっぱい詰め込んで持ち帰っている。 プロバンス料理はハーブを多く使うので、重宝している。またユーカリの葉は安眠効果大。枕の下に置いておこう。
今晩はぐっすり眠れるはず。 自然の中で楽しい発見がたくさん。何もかもが新鮮に映る。
ラッディシュ
「食卓を囲んで・・」

食卓の彩りはとても大切。料理によってお皿を変えるのは勿論の事、料理の
ある日のランチ
イメージに合わせて庭の花で小さなブーケを作ってみるのも楽しみの一つ。食事について 自然にテーマができてくる。味のある旬の素材の良い物を、感謝の気持ちを持って味わう。食を共にする人々とのふれあいを大切にする。
食卓を囲み、価値ある時間を共有することはとても意味のあることだと私は思います。

季節の野イチゴ
最初の頃、忙しい日々から無理やり抜け出してヴァカンスに出かけていた。今では少し気持ちに余裕ができ、有意義な時間を過せようになったと思う。南仏で新たな発見ができたからこそ、日本での日々も時間に追われると言う意識がなくなり、本来の自分の生活を保てるようになった。


今回の南仏での時間がまた、これからの私のスローライフのエッセンスとなって、心地よい環境となっていくでしょう。





<片山 恵利 プロフィール>
東京都出身、S女子大学文学部卒業、大手航空会社国際線客室乗務員12年。
1年6ヶ月の伊・仏滞在中に「世界のブランド事情」「フッション・グルメ・エステのクチコミレポート」等の執筆を雑誌・携帯オフィシャルサイトに連載。
作るしあわせ・食べるしあわせ料理教室「スタジオ・クチーナ・エリカ」主宰







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