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私の好きな八雲小倉
日本の記録された歴史の始まりはここ出雲から。全国に点在する神社の原点もここ出雲。そん出雲地方で江戸時代後期松江藩主松平不昧公が茶道不昧流をあみ出し文化創造育成に大いに貢献されていたので、茶器などの陶器類をはじめ、特に茶の湯には欠かせ ない和菓子は数多く伝承されています。

「茶人大名の好んだ和菓子」
松江の和菓子には季節感があり、愛らしさがあり、芸術作品!とさえ思っています。大切に少しずつ頂きたいものです。小豆は体にも良いし、 お酒の好きな方で和菓子ファンも多く、勿論コーヒーや紅茶に合うものもたくさん!

お茶道は総合芸術。茶事(茶遊び)の流れとして、懐石を頂き、お香を嗅ぎ
ここでしか買えません
、 お花を生ける。季節によりお道具もお手前も変わる。お茶ほど季節の変わり目を感じられるものは無いのでは? 懐石も季節の海の幸、山の幸を取り入れ、夏は朝茶と言って早朝から一汁三菜でおもてなしするなど、決まりがあります。 大切な器を扱う事はとても緊張する事。その中で、お菓子を頂きお茶を一服含んだ瞬間は誰もがホットしているに違いない!!と、確信できます。

私の父は出雲、母は松江の生まれ、その両親は毎朝一日の始まりを和菓子と日本茶を頂きながら迎えています。それは結婚以来45年間、東京で生活をしながら、この出雲流で朝を迎える二人の時間は今でも続いているのです。とても羨ましいな!と思います。
「オーベルジュ コルドン ブルー at 松江」
フランスの片田舎に来たみたい

フランスの田舎に行くと、宿泊のできるレストランをよく見かけます。ゆっくり食事ができ食後はすぐお休み頂けるように・・・と、オーナーの心配りのレストランホテルをオーベルジュと呼んでいます。今まで何度かフランスのオーベルジュを訪れた事はありましたが、私のイメージをはるかに超えたすばらしいオーべルジュが松江にあったのです。
かわいいワインセラー
30年前に100席ほどあるレストランを街道沿いでなさっていたそうですが・・。今のお店は1987年少し街から離れ、丘を上がった竹やぶの中ほどに宿泊は3室のみのオーベルジュとしてOPEN。
 この17年の間に、1300坪の敷地内に、農園、陶芸工房を作り、近所に牧場を作り牛を飼い、手をかけ時間をかけ生み出したものが、ときにごく自然な形でレストランのテーブルに並ぶのです。当初は、美味しいバターを作りたいと、そして自家製乳製品チーズ生クリームETC。何時の間にか、うずら、薬用効果の高い烏骨鶏(うこっけい)、軍鶏、キジなどなど。そして料理から発展して朝食に合う愛らしい陶器を作る。優しいぬくもりが伝わります。

可愛らしい烏骨鶏すっかり奥さんになついて
自由自在に思いを実現されてきたのですね。
「好きでないとできない事。環境があるからできた事」また、奥様はご主人様の事を、「はかりきれない味覚を持った人。常にアンテナを張っていて」と、穏やかな口調で話してくださいました。
“年齢と共に突き詰めていくと、自家製100%は無理な事なので、がむしゃらでなくシンプルに戻っていったんです。”とても自然な事だと思いました。
お弁当を作って少量のビールやワイン、清酒を持って農作業にでかける。自然の中で太陽の光を浴びながら、土に触れ、大地を肌で感じ・・・素晴らしい一日なのでしょうね。
自分たちのできる範囲で楽しみながら。それが自然なスローライフですね。

詳しくはオーベルジュ コルドン ブルー http://www2.ocn.ne.jp/~coldon/

「晩秋の味覚 柿が特に美味い!」
1800坪の柿農園


この時期になると、毎年松江の叔母から綺麗な赤黄色の柿が段ボールにいっぱい届いていました。この渋を抜いた「西条柿」があまりに美味しい柿で、季節の変わり目を食で感じる私は是非一度生産地を訪ねたいと思っていたのです。

松江郊外の柿農園の堀尾さんとは叔母が古くからのお知り合い。一家皆様で歓迎してくださいました。なんと1800坪の敷地に370本の柿の木。もう圧倒。83歳には見えないおじいちゃんとおばあちゃんは今でも毎日農園のお仕事をしていらっしゃると聞いて、又ビックリ。とにかくお元気でお肌もツルツル。
おばあちゃんが淡し柿をむいてくれました!
「柿を食べていると風邪を引かないんだよ!ビタミンCはミカンの2倍、リンゴの20倍!血管にも良いのだよ!」と、笑顔で話してくれました。
おばあちゃんは、また、「淡し柿(あわしは渋抜きの意)は、昔、お風呂のお湯で温めて渋みを取っていたのだよ。今はダンボールに柿を入れて新聞紙をのせその上にドライアイスを置いておくと甘くなるのだよ!」と教えてくれました。なんだか、おばあちゃんの魔法みたい。

800年前からこの地方で作られている西条柿は柿の中でも最も甘い(糖度の高い)もので最上に良い・・・から名前が付いたそう。島根はこの柿の生産量何と全国一番なんですって。
全国あちこちで見られる光景かもしれませんが、出雲では家の窓際につるし柿をよく見かけます。

思わず微笑んでしまうでしょ?!
渋柿が陽と外気にあてる事で何とも言えない甘〜い柿に変身。色や形が変わって行くのを毎日眺めているのも楽しみが増すことでしょう。

堀尾さんの所でも勿論機械で商品化されている干し柿も人気。ただ、私はおばあちゃんが、おじいちゃんの為に作っている、ゆっくり自然乾燥させたつるし柿(ころ柿)に心が妙にキュンとしてしまったのでした。

柿を食べたい方は
http://www.h4.dion.ne.jp/~xkiyoshi
「ほりお農園」へ
島根半島の小さな六坊港
「番外!「こんにちは!サザエおじさん」」

出雲空港から街と反対の日本海側の島根半島に進むと、秋鹿の六坊(むつぼ))と言う車も入らないほど小さな魚港がある 。
サザエおじさん

そこには従兄弟の知り合い?(と言っても名前もよくは知らないらしい)のサザエ・アワビ取りの名人がいる。

いつも会えるわけではないし、タイミングよく海も荒れずに、たくさん取れていたら・・・サザエを分けてくれるのです。小さな小船を操り箱メガネと3メートル位のモリで取るそうです。私は「サザエおじさん」と呼んでいます。こちらへ来た時は空港から直接寄ってみる事にしているのです。
   
今回お世話になった伯父と伯母
「今日はあまり入ってないなー」・・・、と言いながら20個も分けてくれました。ラッキー!こちらのサザエは日本海の波が荒いせいで貝殻の角が長く、味も良いみたい!
今晩さっそくサザエご飯と、酒蒸しにしよう。磯の香りが何とも言えない。いつもありがとう。サザエおじさん。
この地の食べ物は宍道湖のしじみ、アゴの野焼、めのは(わかめ)、赤い津田カブ、出雲そば、等、海と山の自然の物がいっぱい。そんなスローフード、スローライフのお蔭でしょうか島根は日本有数の高齢長寿の県なのです。





<片山 恵利 プロフィール>
東京都出身、S女子大学文学部卒業、大手航空会社国際線客室乗務員12年。
1年6ヶ月の伊・仏滞在中に「世界のブランド事情」「フッション・グルメ・エステのクチコミレポート」等の執筆を雑誌・携帯オフィシャルサイトに連載。
おもてなし料理教室「スタジオ・クチーナ・エリカ」主宰