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2006年12月ニューヨークに行った際、どうしても行きたいところがあった。
ペンシルバニア州のランカスター群にあるアーミッシュのコロニーだ。

10月に日本にもニュースで伝えられたが、ここのアーミッシュ運営の学校が銃を持った男(犯行後自殺)に襲撃され5名のアーミッシュの女児が殺害された。
その際、13歳の女児が年下の子を逃がそうと「私を撃ってください」申し出たことや、犠牲者の家族が事件直後、犯人の家族を許すと伝え、食べ物を与えて犠牲者の葬儀にも招いたことが、多くのメディアに驚きを持って伝えられた。
暴力を否定し、全ての人を許す・・・。アーミッシュってどんな人たちなのか?
どんな暮らしをしているのだろう?
究極のスローライフを送っている彼らの村に行きたかった。

アーミッシュはキリスト教の再洗礼派に属しており、
原卿はスイス。
16世紀ルターの宗教改革が進むなか再洗礼派は度重なる迫害を受け、ヤコブ・アマンという指導者のもと彼に従う人たちが増え
「アマンの連中」ことアーミッシュと呼ばれた。

彼らは18世紀にアメリカ・ペンシルバニアに移住し、現在では
15万人のアーミッシュが全米22州に住み300年前の暮らしを送り
コロニーを形成している。


ニューヨークの知人の運転で車で約2時間半、大都会を抜けると
のどかな田園地帯が延々と続くペンシルバニア州ランカスターへ。

質素な一軒家がぽつぽつと連なり、庭先には彼らの交通手段のバギー(馬車)が。

彼らは電気もガスもガソリンも使いません。
テレビも電子レンジもパソコンも電話も冷蔵庫もなし。
馬車、風車、井戸水、薪、水車発電機などを利用した質素な生活を送っており農業とアーミッシュグッズの販売で生計をたてています。


道沿いには観光客用のアーミッシュ手作りの木製家具やクッキー、ジャム、チーズ、キルト、キャンドルや絵、陶器などが売られている可愛いお店や自然食品のアーミッシュ料理のレストランが並んでいる。


道路は車と平行してアーミッシュが運転する馬車がのどかに走っている。

しかし待ち構えて写真を撮ろうとすると、突然凄い速さで通り抜けてしまう。
えーなんで・・・。って感じですがアーミッシュの人たちは宗教上の理由から写真を撮られることを嫌がります。


ということでアーミッシュの家族のひとを見かけたので、道を聞くついでにちょっと撮っちゃいました。


アーミッシュの人たちの服装は独特です。
近くから見ると全て綿で手縫いで、ベルトやボタンやファスナーがありません。

男性は黒の上着と帽子をかぶり、成人はあごひげを生やしている。
女性は長いワンピースに白のオーガンジーのキャップをかぶっている。

一目でアーミッシュの人だと解るファッションです。



アーミッシュの人は日の出ともに起床し、男性は畑に行き、女性は家事育児や有名なアーミッシュキルト作りなど夜は祈りを捧げ早めに床に着く。

アーミッシュの人は産児制限しないので子供は多い。
学校もアーミッシュの子供たちだけでアメリカの教育制度とは全く関係ない独自の方法で子供たちの自主性に基づいた自習方式だそう。


行ってみて驚いたことは村に教会がないのです。
お祈りは当然日常的に行われるけれど、日曜に各自の家庭持ち回りで家族のグループが集まりお祈りが始まる。
そしてこの共同体のシステムが納屋作りにも現れている。

アーミッシュの納屋作り(バーン・レイジング)はコミュニティの相互援助のシンボルとして知られている。
みんなが協力して1日にして納屋を建ててしまうのです。

映画ハリソン・フォード主演の「目撃者」にも登場するのでご存知の方も・・。
この映画を見て穏やかな心やさしいアーミッシュの人たち、その暮らしに興味を持った人も多いと思う。


長閑な田園風景、質素で素朴な生活、助け合う人々、暖かい家族の暮らし、
手作りの工芸品や自然栽培の農産品などが文明社会で暮らしている私たちの
心を惹きつけ、アメリカン人をはじめ多くの人たちがアーミッシュのライフスタイルに
関心を持ち始めたようだ。
昨今、アーミッシュのコロニーを訪れる観光客は増え続けている。

文/写真撮影:山崎百合子
ブログはこちら → http://mimi.way-nifty.com/diary/






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