梓がどんなところで研修しているのか、どんな暮らしているのか、それと励ましと。ただ、梓の居るレストランを訪ねる、娘に会いに行く、のんびりしたイタリアの旅になるかと思っていたが、結構忙しかった。
梓はレンタカーがあるのであれば、以前から訪れたいと思っていた幾つかの旧市街に行きたいと計画したからだった。しかし、それでも、トスカーナやマルケの田舎を走り、時代から取り残されたような中世の街を訪ね、気分はのんびりだった。
しかし、自分たち歴史や文化を大切にし、自分たちの身の回りに豊かな自然を味わい、自然の恵みを受けて育った地元の食材で調理された料理を食べ、スローライフを満喫している人たちに触れ合い、都市の喧騒を忘れ、何に生きる快感があるのか、満足感が得られるのか、考えさせられた旅でもあった。
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